現行のロレックス尾錠はSS/16mmとGP/16mm(スイス製)があります。
10年前に日本ロレックスで尾錠を購入するために連絡すると、尾錠の単品販売は出来ないと言われました。
普通なら諦めてしまいますが、簡単に購入する方法はありました。
ロレックスの時計(16mmに合うベルト付き)を送り、尾錠の取り付けをお願いすると修理として購入出来ます。
この時に注意しなければいけないのが、日本ロレックスへ修理や分解掃除を依頼した時、機械パーツや外装パーツに偽物や社外品(ベルトは対象外?)が付けられてると修理不可能で返されます。
当時の修理代(尾錠取り付け)は確か5,000円と記憶してますが、今も変わらないと思います。
私がコレクションしている尾錠(ロレックス、オメガ、セイコー、シチズン、タカノ、オリエント、その他)で最初にブランドマークを付けたのは、1940年代のロレックス王冠と思われます。
ちなみに、精工舎(セイコー)の1950年代は見えない内側に鶴マークが刻印されています。
しかし、材質がステンレス製ではなく、スチルにクロームメッキ仕上げと錆びやすく現存数は少ない様です。
下記の画像は1960~70年代のロレックス尾錠(18金無垢)で、SSもGPも同様に王冠マークの形状になっています。
当時の代表的なモデルはクロノグラフとデイトナーですが、他のモデルにも使用されてました。
現行品とはあきらかに王冠が違っています。(上記画像と比較してみると分かります)
裏側の刻印ですが、1950~70年頃の尾錠は世界中で製造されていたそうですから、位置関係も違いますしクォリティにも違いはあります。
そのことから、配列が違うというだけで、偽物と判断するのは難しく、尾錠に関しては日本ロレックスでも分からない様です。
しかし、誰が見ても瞬時に分かる偽物の尾錠は修理不可能で返されるみたいです。
下記の画像は9年前にもここのブログで紹介しましたが、海外で入手した尾錠です。
右下の尾錠を偽物と判断しましたが、摩耗ではなく刻印が読み難く、ROLEX→ROIEXにみえるからです。
これと同じ刻印は、日本の市場で多く見られますので注意してください。
【転載禁止】
現在、ROLEXだけでも数百個はコレクションしてますが、他にも別のデザインがありそうです。
個人的には、王冠が無かった時代のバブルバック用を探してますが、日本の市場には出てこないと思われます。
全国の尾錠コレクターさんで何か情報がありましたらご一報をお願い致します。
≪ロレックスの歴史≫
ロレックスは、元々、イギリスで創設された時計メーカーです。
同社製品の総称であるドイツ人実業家、「ハンス・ウィルスドルフ」が1905年にロンドンにウィルスドルフ&デイビス社を創設し、1908年に「ROLEX」ブランドを創設しました。
しかし、イギリスの重税に苦労していた経営者は、税金対策と時計の製造環境に適したスイスに移転する事を選択しました。