1960年12月に製造を開始した「ホーマー17石」はセイコー(精工舎)の「ローレル」や「スポーツマン17」に対抗して製造されたモデルで、CANブログでもホーマーは17石グッピー(ランチェロタイプの長短針)、国鉄ホーマー、21石変わり文字盤(放射線状)、デット品など、色々と記事にして来ました。
しかし、その様なモデル以外にまだ知られてないデザインが多く存在してますので、これから未公開品も紹介することにします。
そして、今回は四重斜線彫りの「変わり文字盤」を記事にしてみました。
1960年前後から文字盤のデザインに彫りインデックス(1時~12時)を採用していましたが、現行では高級機以外は見かけないです。
この彫り加工をするためには文字盤の厚さが必要になりますので、加工費を含めてかなりコストが掛かってしまいます。
そのコストを掛けていた全面彫り文字盤をアップでご覧ください^^
画像でも雰囲気は分かると思いますが、実物はまるで美術品を観ているように美しいです。
このモデルも既に50年近く経過してますので、良い状態を守るためには紫外線を完全に遮断することが大切になります。
そして、保管場所を確保しながら後世に遺すことも大切に想う今日この頃です^^
今回のモデルは1960年製、シチズン・ホーマー17石CGPの完全オリジナル(革ベルト・尾錠にシチズンマーク有り)です。
【シチズンホーマーについて】
この「ホーマー17石」はシチズン初のロボット組み立てを導入した大量生産機種で、それまでに販売されていた「ニューマスター」の基礎キャリバーを簡素化したモデルで「本中三針の中級品」になります。
又、普及品でありながら、17石にパラショック・フィノックスまで装備した「ホーマー」は入卒期の贈り物として爆発的に売れたようです。
なお、この後、「ホーマー」をベースにしたモデルとしては、簡素化した「ヤングホーマー」(1962年~)、更には、高性能を追求するためにクロノメーター級の調整を施した最高級品「クロノマスター」(1967年~)などが開発されています。
又、普及品でありながら、17石にパラショック・フィノックスまで装備した「ホーマー」は入卒期の贈り物として爆発的に売れたようです。
なお、この後、「ホーマー」をベースにしたモデルとしては、簡素化した「ヤングホーマー」(1962年~)、更には、高性能を追求するためにクロノメーター級の調整を施した最高級品「クロノマスター」(1967年~)などが開発されています。
【当時の小売標準価格】
「ステンレスケース」が3,700円
「ゴールドプレート」で4,200円
※1960年当時、大卒の初任給は20,000円と言われてますので、一般の方でも
購入出来る金額でした。
ここまでご覧戴きましてありがとうございます^^