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尚工舎「CITIZEN16型」ギョーシェ文字盤

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尚工舎「CITIZEN16型」

戦前の国産懐中時計はどうしても精工舎の記事ばかりになっていますが、大正末期から懐中時計に参戦した尚工舎も応援したいですから記事にしたいと思います。
この「CITIZEN」16型は7石、10石、15石、16石の4種類だけでは無く、文字盤、長短針も数種類は存在しています。
又、ムーブメントの形状はガンギ車受けまでが一体化した一枚の受けで構成されている物もありますので、その固体を探す事で色々と分かって来ると思います。
今回はその中から、「CITIZEN16型」15石のギョーシェ文字盤(文字盤に細かな凹凸を彫り金)を紹介します。

コレクション難易度(美品)★★★☆☆  将来性(投資)★★★☆☆
イメージ 2
文字盤をアップしましたが、撮影が悪いのか?彫り金が細か過ぎるのか?分かり難いですね!(後日、もう一度撮影してから画像を入れ替えます)

イメージ 3
前回、記事にしている「二段瀬戸引き」と今回の「ギョーシェ」文字盤を比較してみましたが、ロゴ、インデックス(アラビア数字)にも大きさ等の違いがあります。
前回の参考記事です ⇒ http://blogs.yahoo.co.jp/katsunari3/37377679.html
大正13年~昭和9年頃まで生産されていましたので、その間にデザインは少しずつですが変更されている様です。
現在、手元に7石、10石、15石のムーブメントを搭載した「CITIZEN」16型」を5個所有してますので、今後は個人の資料として記事にします。

イメージ 4

イメージ 1
製造開始年:1924(大正13年)
石数:15石(7,10,16石も有り)
チラネジ付切テンプ
巻上げヒゲ
クロームメッキ側
ギョーシェ文字盤

上記画像の受けに「CITIZEN」「☆の中にS」「SHOKOSHA」と刻印されており、この「☆の中にS」は側にも刻印(画像の右側にアップしてます)がありますので、大正13年~昭和5年に生産されたと思われます。
今回、手元にある固体を全て比較してみましたが、思っていたよりも、謎が多い事に驚いてます。
今迄は、余り気にしてなかった部分をもう一度、検証しなければならないと思わせてくれたのが今回の「ギョーシェ文字盤」です。
これを機に少し本気モードで研究解明を目指していきますので、新たな情報がありましらた教示をお願い致します。

【尚工舎の参考資料】
正式には「尚工舎時計研究所」と堅苦しい社名ですが、現在は国産№2の時計メーカー「シチズン時計」の前身と知る人は少ないのでは無いでしょうか?
その尚工舎時計研究所は1918年(大正7年)3月に山崎亀吉氏が東京市郊外に設立。その後はスイスから機械専門書を購入して1921年(大正10年)に加工技術や理論を教える時計学校を創立し、技術者の育成を開始しました。
そして、創立6年半後の1924年(大正13年)についに画像の16型懐中時計を完成させてます。
しかし、当時の国内市場はスイス製、米国製の高級機が独占状態になっていましたので、知名度、技術でも太刀打ち出来ない状況でした。
そこで、尚工舎は修理の際に部品を製造元から買ってもらうために独自の設計にしたと言われており、ネジにも特殊インチ(25.4mm)のネジを使っています。
又、後の社名となるこの懐中時計の名前の由来は、社長の山崎亀吉氏と交流のあった当時の東京市長後藤新平氏が最初の懐中時計を永く広く市民に愛される様にと、「市民」の意味で「CITIZEN」と名付けられました。

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