【明治~大正時代のゴブレット】
コレクション難易度(美品)★★★★☆
≪日本のガラス器≫
現在は各家庭にガラス製品(窓、食器類、他)がいたるところで、あたり前に使用されていますが、その元となったのは江戸時代です。
その後(明治初期)、日本のガラス製造工場にも西洋の波が押し寄せて、輸入した機械と工具でガラス製品の量産化は進みました。
それでも明治時代~昭和初期(戦前)まで、一般庶民には高価過ぎて使用出来る物ではなかった様です。
コブレットのサイズは高さ:85mm、幅:102mm、四角足幅:55mm
今回、紹介してる和のコブレットはその明治~大正時代に使用されていた物と思われますが、良くここまで綺麗な状態で保存されていたと感心してます。
又、かなり重量感のあるコブレットですが、細部に切子を施し足台の部分を四角(裏側にも切子あり)のデザインにしているところが職人の粋な計らいに感じます。
話はそれますが、ここのブログで腕時計のコレクションも紹介してますが、ガラスの世界も資料と現存数が少なく作品自体の詳細は謎だらけです。
それでも20世紀に入ると、日本でも和ガラス美術館が建設されてますが、あまり人気も無く注目もされていません。
この様に残念な状況ですが、和ガラスのコレクターとしては次世代に残せる方法を模索していきたいです。
【神戸市立博物館】 特別展「ギヤマン展-あこがれの輸入ガラスと日本」
【町田市立博物館】 「和ガラスのうつわ -近代日本のかわいいデザイン-」